私が士業のWeb集客を支援しつづけるきっかけと理由。

  • 投稿:2025年08月10日
  • 更新:2025年08月11日
私が士業のWeb集客を支援しつづけるきっかけと理由。

「知らない」ということがどれほど無力かを痛感

私の父は土木会社を経営していました。
幼い頃から、作業着に身を包み現場で汗を流す父の背中を見て育ちました。

口下手な職人気質の父は、多くを語りませんでしたが、誠実に責任を持って仕事をやり遂げる姿を見て「自分もいつか経営者になりたいな」と、幼いながらに思っていました。

大学は経営学部に進み、マーケティングに興味を持って学びました。

私が大学卒業を間近に控えたある日のこと。父の会社が倒産したと連絡がありました。

真面目で責任感の強い父は、経営難を一人で抱え込み、相談できる相手がいなかった――そのことを後になって母から聞き、胸が締め付けられる思いがしました。

もしあの時、信頼できる相手がいれば、違う未来があったのではないか。そう思わずにはいられません。

父の倒産から数年後、私自身も壁にぶつかります。

卒業後、私は都内のWebマーケティング会社へ就職しました。電話営業でアポをとり、提案を行い、初めてクライアントになったのは男性専門の美容外科でした。

ある時、美容外科クリニックのオーナー先生から、好条件で引き抜きの話を受けました。無知な若造だった私は「自分の能力が認められてスカウトされた」と有頂天になり転職。

しかし、実態はまるで違い、オーナーとの衝突で退職。当時23歳、労働基準監督署に相談するも相手にされず、泣き寝入りするしかありませんでした。

契約や法律の知識があれば、自分を守る選択肢があったかもしれない。「知らない」ということがどれほど無力かを痛感しました。

無職になり東京にいる理由を失った私は、婚約者の両親から「仕事が無いのであれば長野県に来てはどうか」と提案され、妻の実家がある長野県へ移住することにしました。

しかし、行ってから初めて知ったのですが⋯周囲は田んぼばかりの田舎。自分がやりたいWebの仕事はなく、製造業の求人しかない環境。

「人生が終わった」と思いました。

実家も大変な状況、東京での仕事を失い無職、知り合いのいないド田舎への移住。ヒト・モノ・カネすべて無い状況で、再起を図るにはいささかハードルが多く絶望しました。

転機となった「社会保険労務士」資格取得

そんな状況ではありましたが、心は折れませんでした。

この状況を打破するには起業しかないと考えました。でも、当時24歳で何者でもない自分が逆転するためには何か武器が必要だと考え、社労士資格の取得を目指しました。

数ある資格の中で社労士を選んだのは、人事・労務の専門知識は必ず役に立つと考えたからです。

試験に合格し、履歴書に「社会保険労務士」と書けるようになった私は、運良くスタッフ数100名規模の社会福祉法人に就職。ちょうど前任者が退職するため入れ替わりで「事務方の責任者」のポジションに就くことができました。

その会社では7年間、人事・労務、財務・会計の実務責任者として、経営のいろはを身に付けました。

ただし、その環境にずっといようとは思っておらず、在職中も将来の独立を見据えて、当時流行っていたアメブロでWeb集客に関する情報発信を続けていました。

少しずつブログのデザインやカスタマイズなどの依頼が入るようになり、さらに依頼を増やすためにWeb集客のスキルを磨きました。

そして、修得したノウハウを発信していたところ、出版社から声がかかり、アメブロに関する書籍を出版することになりました。

そんな時、大学時代の同級生と再会しました。彼は税理士として開業するとのことで、私も社労士になっていたため意気投合しました。

しばらくして彼から連絡があり、「独立にあたり集客方法がわからないので手伝ってほしい」と相談を受けました。私がWebマーケティングについて発信していた記事を読んでのことでした。

その知人は非常に優秀で、見た目も良く、トークも上手。それでも、開業となると「その他大勢の税理士の中の一人」に埋もれ、集客ができなくなってしまう現実がありました。

私は彼のプロフィールとキャッチコピーを作り、覚えてもらいやすくなる工夫をし、情報発信を行いました。その結果、彼は一気に知名度が上がり、事業を軌道に乗せました。

これが私の初めての「士業のWeb集客支援」です。

集客は人生を左右する

その後、知人の税理士のおかげで口コミが広がり、さまざまな士業の方を支援させていただきました。中でも印象的だったのが、ある行政書士との出会いです。

後から聞いた話では、彼は「榎本さんにお願いして駄目だったら廃業して田舎に帰る覚悟」だったとのことです。

Web集客で成果を出した彼は、現在では法人化し、スタッフを抱え、専門分野で確固たる地位を築いています。

そして、私は確信しました。

「集客はその人の人生を左右する」と。

どんなにその人に能力があり、魅力的でも、競合との違いが伝わらなければ埋もれてしまう。

そして、必要とする人に見つけてもらえなければ、存在しないのと同じ。

かつて父が倒産したときも、僕が美容外科をクビになったときも、もし適切な専門家に出会うことができていたとしたら、未来は変わっていたかもしれません。

でも、今となればわかります。

士業はその分野の専門家ではあるけれども、Web 集客の専門家ではありません。

その結果、1人1人は魅力的なのにアピールが苦手で、情報発信ができず、埋もれてしまうことで、困っている相談者と出会えない現状があるのです。

この状況を変えたいと強く思いました。

士業のWeb集客の本質に気づく

私は、商品やサービスではなく、その人自身の強みの引き出し、印象に残るように伝える「パーソナル・ブランディング」という手法を軸に、士業のWeb集客を支援しました。

全てが上手く行ったわけではありません。多くの失敗や成功を経験しながら、地域や規模、業種を問わず、さまざまな士業のWeb集客の知見を蓄えていきました。

ブログ集客、SEO対策、ランディングページ集客、リスティング広告、セミナー集客などなど。あらゆる士業Web集客を支援してきて行き着いた答えは・・

原点とも言える「ホームページ運用が最善の方法」でした。

ホームページは作っただけでは成果は出ません。かといってアクセスを集めるだけでも成果は出ない。この壁を突破するには、「正しいやり方で、しっかりとやること」が重要です。

世の中には「SEOで上位表示します」とか「安くホームページを作ります」といった言葉があふれていますが、それは本質ではありません。

困っている相談者の気持ちを想像し、それに合わせてページをしっかりと作っていくことこそ、最も基本的で、かつ、成果を出す方法なのです。

ただし、成果を出すためには、やり切ることが重要です。中途半端な取り組みは中途半端な結果を生み、関係者全員が不幸になります。

地味だけどコツコツと続けることができる人が、最後は勝つのがWeb集客です。

だからこそ、現在は「本気でWeb集客に取り組みたい士業」の方を裏方として支えています。

今後に向けて実現したいこと

私のモットーは「価格ではなく、価値で選ばれる世の中を作ること」です。

魅力を持ちながら埋もれてしまう士業が、価値を正しく伝えることで輝き、相談者とつながり、双方の人生をより良い方向へ動かしていく。その連鎖が広がれば、地域や社会全体にも確かなプラスをもたらします。

私は「ホームページ運用」を通じて、士業の魅力を引き出し、伝え、つなげる役割を果たしていきます。

士業が価格ではなく価値で選ばれ、相談者が本当に必要とする専門家と出会える社会。そんな社会の実現に向けて、これからもこの仕事を続けていきます。

もしご自身の強みのアピールの仕方がわからないとか、その他大勢の同業者の中に埋もれてしまっていると悩んでる士業の方で、小手先ではなく「本当に集客できる士業ホームページ」が作りたい方は、是非ご相談いただければと思います。

一緒にあなたの魅力を発掘し、伝え、繋げていきましょう。ご連絡をお待ちしています。

株式会社グットアップ
榎本 元