Web集客からアナログ営業支援への視点転換
一般的なホームページ制作会社の多くは「検索エンジンで上位表示させる」「アクセス数を増やす」ことを最優先に考えています。つまり、Web集客そのものが目的となっているのです。
一方、ブランド構築型ホームページはWeb集客よりも「アナログ営業の支援」を重視します。もちろんWeb集客も大切ですが、それだけでは本当の意味で「選ばれる」状態にはなりません。
従来のホームページ制作では「Web上で見つけてもらい、問い合わせをもらうこと」が最終目標でした。しかしブランド構築型では「デジタルイン、アナログアウト」—Webで知ってもらい、リアルな信頼関係と紹介につなげることを目指します。このアプローチにより、単なる問い合わせではなく「あなただから依頼したい」と思ってもらえる関係構築が可能になります。
Web集客に力を入れても「誰でもいいから依頼したい」という問い合わせが増えるだけでは、本当の意味での成功とは言えません。「あなただから依頼したい」と思われることが、長期的に安定したビジネスの鍵なのです。

榎本元
Web集客と紹介型ビジネスの比較
長年Web集客に特化したホームページ制作に取り組む中で、私たちは重要な気づきを得ました。Web集客が上手くいっている事務所でも、本当の意味での「余裕」は感じられないということです。
Web集客では常に競合との競争にさらされ、検索アルゴリズムの変更に左右されます。また「検索して見つけた」クライアントは価格交渉が多い傾向があります。継続的な投資と更新も欠かせません。
一方、私たちは紹介だけで多くの案件を獲得している事務所の姿も見てきました。紹介型ビジネスでは競争なしの指名依頼が中心となり、外部環境の変化に左右されにくいのが特徴です。価格競争に巻き込まれることも少なく、信頼関係に基づいた長期的な顧客関係を築けます。
ある弁護士の方は「以前はSEO対策に力を入れたホームページで新規顧客を獲得していましたが、常に競合との戦いで疲弊していました。ブランド構築型ホームページに変えてからは『あなたの考え方に共感します』という問い合わせが増え、既存クライアントからの紹介も増えました」と語っています。
これらの比較から見えてくるのは、Web集客はあくまでも「入口」であり、本当に目指すべきは「紹介され、指名される状態」だということです。
紹介型ビジネスの最大の強みは「信頼のバトン」です。あなたを紹介してくれる人が、自分の信頼を担保として貸してくれるため、初対面でも高い信頼関係からスタートできるのです。

榎本元
アナログ営業支援という新たな視点
ブランド構築型ホームページの最大の特徴は「アナログ営業を支援する」という視点です。これは従来のWeb集客を否定するものではなく、そこからさらに一歩進んだ発想です。
アナログ営業支援とは、リアルな場での営業活動や人間関係を、デジタルツールで効果的にサポートすることです。名刺交換した相手、セミナー参加者、紹介を検討している既存クライアント、初回面談前の見込み客—これらの人々があなたのことをより深く知りたいと思ったとき、ホームページがあなたの「代理営業マン」として24時間365日働きます。
その結果、実際に会ったときには既に共感や信頼の基盤ができている状態からスタートできるのです。一般的なホームページが「検索で見つけてもらう」ことに注力するのに対し、ブランド構築型は「知ってもらう」「覚えてもらう」「紹介してもらう」ことを促進します。
優れたホームページは「あなたの分身」として働きます。24時間365日、あなたの想いや価値観を伝え続けるのです。特に士業のような専門サービスでは、スキルや資格だけでなく、「人となり」が選ばれる重要な要素となります。

榎本元
5つの独自アプローチ
ブランド構築型ホームページ制作では、5つの独自アプローチにより、従来のホームページ制作とは一線を画す成果を生み出します。
1. 深いインタビュー
一般的なホームページ制作では、サービス内容や実績の表面的な紹介に終始しがちです。一方、ブランド構築型では、あなたの価値観や想い、大切にしていることを丁寧に引き出すための徹底したインタビューを行います。
「なぜその仕事を始めたのか」「どんなクライアントと働きたいのか」「何を大切にしているのか」—これらの本質的な問いへの答えこそが、あなたの唯一無二の価値を形作るものだからです。
2. 印象設計
「どのように見られたいか」を明確にし、その印象を一貫して伝えるための設計を行います。色使い、写真のトーン、言葉遣い、レイアウトまで、すべての要素があなたの望む印象を強化するように調整します。
印象は「無意識の選択基準」として機能するため、戦略的に設計することが重要です。一般的なホームページでは、デザインの美しさや機能性は重視されても、「どんな印象を与えるか」という視点は軽視されがちです。
3. 記憶に残る工夫
単なる情報提供ではなく、覚えてもらい、思い出してもらうための工夫を随所に施します。印象的なキャッチコピー、記憶に残るビジュアル、独自のフレーズ、ストーリー性のある構成など、「記憶」を意識した設計を行います。
何百というホームページを見た後でも、あなたのサイトだけが記憶に残るための仕掛けを考え抜きます。
4. 紹介促進要素
対面で会った後に「あの人のことをもっと知りたい」と思わせ、ホームページを見た後に「誰かに紹介したい」と感じるような構成にこだわります。
人は自分の価値観や理念に共感できる人を紹介したいと感じるものです。あなたの価値観や理念を明確に伝えることで、共感の輪を広げ、自然な紹介につながる設計を心がけています。
5. 継続的価値向上
公開して終わりではなく、ブランド価値を高める継続的なコンテンツ追加をサポートします。定期的な更新により、あなたの専門性や人となりをより深く伝えるとともに、リピート訪問や検索エンジンからの評価向上にもつながります。
一度の制作で終わらせず、長期的なブランド育成のパートナーとして伴走します。
「選ばれる理由」は、サービスの内容や価格だけではありません。あなたの人となり、価値観、物語—これらが共感を生み、「あなただから依頼したい」という気持ちにつながります。5つのアプローチは、この「選ばれる理由」を最大限に引き出し、伝えるための方法論なのです。

榎本元
制作プロセスの違い
ブランド構築型ホームページと一般的なホームページ制作では、制作プロセス自体も大きく異なります。
一般的なホームページ制作では、要件定義、デザイン案作成、コーディング、コンテンツ入稿、公開というプロセスが一般的です。
一方、ブランド構築型ホームページ制作では、徹底的なインタビューから始まり、印象設計、プロフェッショナルな写真撮影、キャッチコピー作成、ストーリー性のあるコンテンツ制作、デザイン制作、公開、そして継続的なコンテンツ追加サポートまでを一貫して行います。
このように、制作の初期段階から「あなたの魅力を引き出す」ことに重点を置き、公開後も継続的にサポートする点が大きな違いです。単なる「Web制作」ではなく、あなたのブランド構築を総合的にサポートするプロセスなのです。
良いホームページは「自己発見」のプロセスでもあります。インタビューや制作過程で「自分が大切にしていること」「自分の強み」「自分が目指す方向性」が明確になることで、日々のクライアント対応や営業活動にも好影響をもたらします。

榎本元
Web集客と紹介の両立
「Web集客も大事だけど、紹介も増やしたい」という方も多いでしょう。ブランド構築型ホームページは、この両方を実現できるアプローチです。
Web集客の知見を活かしながらも、その先の「紹介され、指名される」という状態を目指す—それが私たちの提供する価値です。競争から脱却し、あなただけの強みを活かした安定したビジネス基盤の構築をお手伝いします。
よくある質問
もちろん可能です。むしろ、あなたの独自性が明確になることで、より強力なSEO戦略が立てられます。ただし、目的がWeb集客だけでなく、紹介促進にもあることを意識した設計になります。
一般的なホームページは「問い合わせ数÷費用」で効果を測りますが、ブランド構築型ホームページは「紹介数の増加」「価格競争からの脱却」「長期的な信頼関係の構築」など、より広い視点での効果を生み出します。短期的なROIだけでなく、長期的なブランド資産の構築という観点での評価が重要です。
理想的なのは「検索で見つけてもらい、価値観に共感してもらい、信頼関係を築き、紹介してもらう」という好循環です。Web集客と紹介は対立するものではなく、相乗効果を生み出せるものだと考えています。

榎本元