株式会社グットアップ代表取締役|士業WEB支援歴10年|WEBマーケ著書3冊|社労士(~2013年)|個人事務所のWeb活用支援が得意|「あなたブランド」で選ばれる士業へ|静岡県→東京→長野県→東京→現在は静岡県在住|ポメラニアンとマルチーズ飼い。
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士業プロフィール作成ガイド|競合と差をつけ選ばれる書き方
- 投稿:2024年08月07日
- 更新:2024年08月21日
士業のプロフィールは、顧客に自分を知ってもらうために非常に重要です。士業のサービスは差別化が難しく、高度な専門性の違いを伝えようとしても、一般の人々にはその違いが分かりにくいことが多いです。多くの人は、誤解を恐れずに言えば、どの士業に依頼しても「結果は同じ」だと感じています。
そのため、一般の人々が士業を選ぶ際に重視するのは「自分と相性の良い士業に出会えるかどうか」です。ここで重要になるのがプロフィールです。履歴書的なプロフィールではライバルとの違いを伝えることは難しいですが、想いやストーリー、エピソードを交えて書くことで「この先生にお願いしたい」と共感され、指名で依頼されるようなプロフィールを作成することができます。
この記事では、競合と差をつけるプロフィールの書き方のコツを紹介し、あなた自身を効果的にアピールする方法を解説します。
士業のプロフィールとは?その重要性を理解する
士業のプロフィールは、顧客に自分を知ってもらうための重要なツールです。
それを実感してもらうために、最初に簡単なワークをご紹介します。
「実績バリバリの先輩士業」と「新人士業」の比較ワークを通じて、どちらの士業に依頼したいと思うかを考えてみてください。どちらを選んでも「正解」はありませんので、直感で決めていただいて構いません。
どちらを選びましたか?
過去10年間、セミナーでこのワークを行うと、選択は毎回半々に分かれます。
結果重視の方は先輩税理士を選びますが、相談しながら進めたい方は新人税理士を選ぶ傾向があります。
ここで注目すべきは、新人士業のプロフィールには「実績」が全く載っていない点です。その代わりに、「親戚のような税理士」など、どのようにサポートするかが書かれています。
実績が豊富で著書やテレビ出演がある税理士よりも、実績は少ないが「相談しやすい」新人税理士を選ぶ人が半数いるのです。
多くの士業は履歴書的なプロフィールを作成し、実績を並べていますが、一般の人にはその違いがよく分かりません。実績件数が100件でも1,000件でも、それがどれほどすごいのかを一般の人は判断できないのです。
そんなことよりも、この先生にお願いしたら「自分のことをどのようにサポートしてくれるのか」「どんな距離感で関係性が築けるのか」「依頼した後に相性が悪かったら嫌だな」など。
一般の人が気にしているのは、先生の凄さよりも、「自分にとってどうか」なのです。顧客が興味があるのは先生ではなく、顧客自身なのです。つまり、プロフィールを書くときは「自分目線」ではなく「顧客目線」で、顧客が知りたいことが伝わるように書く必要があるのです。
僕ははじめてこのワークの結果を知り驚愕しました。士業が選ばれる理由は「実績」や「経歴」だと思いこんでいたため、それが無くても「どのように心がけているか」が選ばれる理由になるということが衝撃的でした。それ以来、士業のパーソナル・ブランディングを重視したサポートをするようになりました。
効果的な士業プロフィールの書き方
士業のプロフィールは、単なる経歴の紹介ではなく、顧客に対する自己プレゼンテーションです。以下のポイントを押さえることで、魅力的で効果的なプロフィールを作成することができます。
顧客目線でのプロフィール作成
プロフィールを書く際には、「自分目線」ではなく「顧客目線」で考えることが重要です。顧客がどのような情報を求めているかを意識し、どのような印象を与えたいかを考えながら構成することが求められます。プロフィールは単なる「自己紹介」ではなく、自分自身を魅力的に見せるための「自己プレゼンテーション」として捉えましょう。
プロフィールの構成要素
基本情報
基本情報では、氏名、肩書、資格、専門分野など、基本的な内容を記載します。
経歴
経歴では、これまでのキャリアを単に羅列するのではなく、「現在に至るエピソード」を交えながら「その時に何を考えたのか」を伝えることが大切です。単なる「事実」ではなく、経験を通じて感じたことを伝えることで、選ばれる理由になります。
仕事のこだわり
仕事のこだわりについては、仕事をする上で心掛けていることやこだわりを具体的に記載します。たとえささいなことでも、自分にとって当たり前のことでも構いません。顧客は仕事を依頼した後のあなたの姿が見えないため、どんなことを心がけているのかを知ることで、依頼後の未来を想像しやすくなります。それが選ばれる理由となるのです。
ビジョン
ビジョンでは、現在の仕事を通じて顧客が抱える課題をどのように解決し、どんな社会にしたいのかという将来の方向性を語ります。これにより、内向きの自分だけのメッセージではなく、外向きの社会に向けたメッセージとなり、「そんな風に思って活動しているなら応援しよう」と共感されるようになります。「僕は稼ぎます!」と言えば、他者から「勝手にすれば」と言われるかもしれませんが、「こういう社会にするために活動しています」と言えば、それに共感する人が応援してくれるのです。
趣味
趣味については、自分のパーソナルな部分を見せる機会です。単に趣味を書くのではなく、その趣味のどんなところに面白みを感じているのかまで記載すると、より親しみやすくなります。
このように、顧客の視点に立ったプロフィールを作成することで、あなた自身の魅力を効果的に伝えることができ、他の士業との差別化が図れます。
プロフィールの構成に正解はありませんが、上記の構成は自然と「選ばれるプロフィール」が作れるのでオススメです。
プロフィール写真の撮り方とビジネスでの活用方法
士業としてのプロフィール写真は、プロフェッショナルイメージを向上させるために非常に重要です。以下では、写真撮影のコツや、写真が与える印象の重要性について解説します。
写真の重要性
プロフィール写真は、第一印象を決める要素です。アナログでは見た目に気を使う人が多いですが、Web上では写真に手を抜いている人が多い印象があります。実際、アナログで直接会う人よりも、Webでプロフィール写真を見る人の方が多いため、写真は最も力を入れるべき要素の一つです。
「選ばれる士業」になるための写真のコツ
「選ばれる士業」になるためには、顧客にどのような印象を与えたいかを決め、それに基づいて写真を撮ることが重要です。漫然と撮影するだけでは、たとえキレイな写真が撮れたとしても、与えたい印象になるとは限りません。
仕事につながる、選ばれる士業になるための写真のコツは、「顧客に未来をイメージさせる」ことです。この先生にお願いしたらどのように関わってくれるのか、どれくらいの距離感でサポートしてくれるのかなど、依頼した後の未来をイメージさせることがポイントです。
写真撮影の具体的な方法
顧客とのツーショット写真を撮影することをお勧めします。リアルなお客様と話をしている様子を撮影することで、どんな表情で、どんな距離感でお客様と関わっているのかを伝えます。写真を見ることで「2人の会話が聞こえてくる」ような写真を目指します。
よくある「士業の先生が一人で腕を組んでいる写真」は、狙ってそうしているなら良いのですが、何となくで撮影しているなら、本当にその写真が自分の与えたい印象になっているのかを考えてみることをお勧めします。
ホームページを作成する際の写真撮影をされる場合は、コンセプトに基づいた写真撮影のディレクションまで行ってくれる制作会社に依頼することをオススメします。
また、ご自身で撮影した写真素材を使って欲しいと持ち込みされる方もいらっしゃいますが、「誰に、どんな印象を与えたいのか」を決めてから、狙い撃ちで撮影した方が良い結果が得られるので、撮影も込みでホームページ制作を依頼された方が多くの場合は良い結果につながると思います。
士業のためのプロフィールページおすすめ構成
プロフィールページは、士業の第一印象を決定づける重要な要素です。ここでは、行政書士の松本先生のプロフィールを例に、効果的なプロフィールページの構成をご紹介します。
キャッチコピーの重要性
プロフィールには、前述した基本情報や経歴に加えて、コンセプトを端的に伝える「キャッチコピー」を添えることをおすすめします。これは弊社が特にこだわっているポイントです。顧客がしっかり読まない前提で、それでも印象に残るように意識します。自分が「どのように覚えられたいか」を端的に伝えるのがキャッチコピーの役割です。
松本先生の場合、ターゲットは「補助金採択に失敗した製造業」であるため、「製造業の補助金リベンジ請負人」というキャッチコピーで覚えてもらうことを狙っています。
プロフィールの構成
効果的なプロフィールの構成として、過去、現在、未来の流れで書くことがコツです。
- 過去: これまでどんなことをしてきたのかを記載します。
- 現在: 今何をしているのかを具体的に説明します。
- 未来: 未来に向けて何をしていくのかを書くことで、一貫性があり、信頼感のあるプロフィールを作ることができます。最後に未来について書くことで、読み手にポジティブな印象を与えることができます。
パーソナルな情報の活用
また、プロフィールには少しだけパーソナルな情報(趣味)を伝えることで、強烈に興味を持ってくれる人が現れることもあります。たとえそうではない場合でも、なぜそれが好きなのかを伝えることで、「こんなところに面白さを感じる先生なら、きっと仕事でもこうなんだろうな」と顧客が想像を膨らませ、プロフィールの印象を強調することができます。
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