株式会社グットアップ代表取締役|士業WEB支援歴10年|WEBマーケ著書3冊|社労士(~2013年)|人生を変える、士業ホームページ制作|「あなたブランド」で選ばれる士業へ|静岡県→東京→長野県→東京→現在は静岡県在住|ポメラニアンとマルチーズ飼い。
[SEO対策]
士業ホームページのSEO対策は「解決事例」で効率的に行うのがオススメ
- 投稿:2024年12月15日
- 更新:2024年12月20日
ホームページから集客したい士業の方にとって、SEOは欠かせません。しかし、SEO対策記事を書き続けるのは大変です。
この記事では、解決事例を活用して効率的にSEO対策記事を作成する方法を解説します。継続的に投稿することで、サイト全体のSEO効果を高める秘訣もお伝えします。
目次
SEO対策では「記事の役割を分ける」のがコツ
士業のホームページで仕事を獲得するためには、「SEO対策」が重要です。SEOとは、検索エンジンで自分のホームページが見つかりやすくなるようにする取り組みを指します。たとえば「相続相談 税理士」など、あなたの業務に関連するキーワードで検索したとき、ホームページが上位に表示されることが理想です。
しかし、上位表示を狙う記事だけを書いていても、SEO対策としては不十分です。検索エンジンはホームページ全体を見て、そのサイトが「役に立つ情報が多い」と判断した場合に、上位に表示する傾向があります。そのため、記事には2つの役割を持たせると効果的です。
1つ目は、検索結果で上位に表示されることを目的とした「上位表示させたい記事」です。これは、特定のキーワードを狙った高品質な内容が求められます。
2つ目は、サイト全体の評価を高めるための「インデックス数を増やすための記事」です。インデックスとは、検索エンジンがホームページの情報を記録し、検索結果に反映できる状態を指します。記事数が増えるほど、サイトの評価が上がりやすくなります。
ここで役立つのが「解決事例」の記事です。日々の業務で対応した相談や解決した問題を記事にすることで、簡単にコンテンツを増やすことができます。この方法を使えば、手間をかけずにSEO対策を進められます。
SEO対策が続かない理由
多くの士業がSEO対策に取り組んでも、途中で挫折してしまうことがあります。その大きな理由のひとつは、「記事を書き続ける負担」が予想以上に大きいことです。
まず、SEO対策では定期的に新しい記事を追加することが重要です。なぜなら、検索エンジンは更新頻度の高いサイトを好む傾向があるからです。しかし、士業の仕事は日々忙しく、記事を書くための時間を確保するのが難しいという現実があります。
さらに、「どんなテーマで記事を書けばいいのかわからない」という悩みも挫折の原因になります。たとえば、「キーワードを意識して書くべきとは聞くけれど、それをどう活用すればいいのかわからない」という状態では、記事の執筆に時間がかかりすぎてしまいます。
また、書き続けた記事がなかなか結果に結びつかないと、モチベーションが下がってしまいます。「これだけ頑張ったのに、アクセス数が増えない」と感じると、次第に取り組みをやめてしまう人も少なくありません。
このような課題を解決するためには、効率的な記事作成の方法を見つけることが重要です。そのひとつが「解決事例」を活用した記事の投稿です。次のセクションでは、その理由と具体的な方法について解説します。
解決事例がSEO対策に効果的な理由
士業のホームページでSEO対策を進める上で、「解決事例」は非常に効果的なコンテンツです。その理由は、大きく分けて次の3つです。
1. 実際の業務内容を具体的に伝えられる
解決事例は、あなたがどのような業務を行い、どのようにクライアントの問題を解決したのかを具体的に示します。これにより、読者はあなたのスキルや実績を直感的に理解できるため、信頼感が高まります。また、具体的な事例は読者の興味を引きやすく、問い合わせや相談につながりやすいです。
2. キーワードを自然に含めやすい
解決事例を記事にすると、特定のキーワードを自然に盛り込むことができます。たとえば「相続税 対応事例」「建設業許可申請 解決方法」など、具体的なニーズに関連するキーワードを含むことで、検索エンジンからの評価を高めやすくなります。無理にキーワードを詰め込む必要がないため、読みやすい記事を作成できる点も大きなメリットです。
3. 記事作成のハードルが低い
SEO対策のために新しい記事をゼロから書くのは大変ですが、解決事例なら業務の内容を整理するだけで記事が完成します。実際に行った対応を簡潔にまとめればよいので、時間をかけずにコンテンツを増やすことが可能です。このようにして記事数を増やすことで、サイト全体のSEO評価が上がりやすくなります。
解決事例を使うことで、SEO対策の効果を最大限に引き出しながら、記事作成の負担を減らすことができます。次のセクションでは、具体的な解決事例の書き方について解説します。
解決事例の書き方
解決事例の記事は、読者にとって具体的で信頼性のある内容にすることが重要です。そのためには、「業務名」や「地名」を含め、検索意図に合致したタイトルと構成を意識しましょう。さらに、「お客様アンケート」も活用すると、記事の説得力が大きく向上します。
1. 魅力的なタイトルをつける
タイトルには、業務名と地名を必ず含めましょう。これにより、検索エンジンでヒットしやすくなるだけでなく、地域密着型のサービスをアピールできます。たとえば「遺言書が無い相続登記の事例(東京都練馬区)」のように具体性を持たせたタイトルがおすすめです。
2. おすすめの構成
以下の構成で解決事例を作成すると、読者にわかりやすく、SEOにも効果的です。
概要
案件の背景や依頼内容を簡単に説明します。読者がこの記事でどのような情報を得られるのかを明確にしましょう。
ご依頼の経緯
依頼者がどのような問題を抱えていたのか、どのような経緯で相談に至ったのかを詳しく説明します。たとえば、「相続登記が必要な土地があるが、遺言書が無く手続きが進められない」という具体的な状況を記載します。
担当者のコメント
案件対応のポイントや解決方法について担当者の視点で解説します。「どのように問題を分析し、どのような手順で解決したか」を説明することで、専門性と信頼感をアピールできます。士業としての知識や経験を伝える絶好の場です。
お客様の声
依頼者が解決後に感じた満足感や感謝の言葉を掲載しましょう。アンケートを実施し、実際の声を載せることで、記事の信頼性と説得力が大きく高まります。可能であれば直筆のアンケート画像も掲載すると効果的です。
3. 定期的な更新を意識する
「解決事例」は業務が増えるたびに新しい記事を作成できるため、継続的に投稿することでコンテンツの充実度を高めることができます。これにより、検索エンジンの評価も向上しやすくなります。
解決事例の投稿を習慣化する方法
解決事例を継続的に投稿することは、SEO対策として非常に効果的です。しかし、「忙しくて時間が取れない」「いつの間にか更新を忘れてしまう」といった理由で、習慣化が難しいケースも少なくありません。ここでは、投稿を効率よく続けるための方法を紹介します。
1. 業務の流れに組み込む
解決事例の投稿を忘れないようにするには、業務フローの一部として組み込むのが効果的です。たとえば、依頼案件が完了した時点で「解決事例の記録」をルーチンにします。解決事例用のフォーマットを事前に用意しておくと、短時間で記事をまとめることができます。
2. 担当者やツールを活用する
業務が忙しい場合は、解決事例の作成をスタッフや外部ライターに依頼するのも一つの手です。また、記事作成をサポートするツールやテンプレートを活用することで、効率が格段に上がります。Google ドキュメントやメモアプリを使って、対応内容をその場で簡単に記録する習慣をつけると、後から記事化しやすくなります。
3. 投稿スケジュールを決める
更新頻度を明確にし、スケジュールを決めておくことで、継続しやすくなります。たとえば、「毎月1日に1件投稿する」「週1回、投稿候補の記事を見直す」など、定期的な目標を設定しましょう。スケジュールを共有カレンダーに記載すると忘れにくくなります。
4. モチベーションを保つ仕組みを作る
解決事例を投稿することで得られるメリットを定期的に確認することも重要です。たとえば、アクセス解析ツールを使って「この解決事例が問い合わせにつながった」「SEO評価が上がった」といった成果を可視化することで、モチベーションを保ちやすくなります。
5. 仕上げをプロに任せる
基本的な内容だけを自身で作成し、最終的な文章校正やSEOキーワードの最適化は専門家に依頼する方法もあります。これにより、負担を減らしつつ質の高い記事を継続的に投稿することが可能です。
解決事例の投稿を習慣化することで、SEO対策が無理なく継続できるようになります。次のセクションでは、「上位表示させるための記事の書き方」について解説します。
上位表示させるSEO記事の書き方
上位表示させる記事は、SEO対策の中でも特に重要な要素です。しかし、質の高い記事を作成するには、相応の時間と労力が必要です。キーワード選定から読者のニーズの分析、さらに内容の作り込みまで、専門的な知識やスキルが求められるため、多くの士業にとってハードルが高いのが現実です。
上位表示させる記事の作成はなぜ難しいのか?
上位表示を目指す記事では、ターゲットとなる読者が検索で求める情報を正確かつ網羅的に提供する必要があります。また、検索エンジンが評価する「専門性」「権威性」「信頼性」を高めるためには、具体的なデータや根拠を盛り込むなど、記事の質を徹底的に高めなければなりません。このような作業を継続するのは、忙しい士業の方々にとって負担が大きく、挫折しやすい部分です。
上位表示させる記事の書き方について詳しく知りたい方は、以下のページで解説されていますので、ぜひご覧ください。
➡ 士業向けコンテンツSEO対策|書き方のコツと注意点を徹底解説
解決事例をコツコツ投稿する合理的な方法
上位表示させる記事は重要ですが、その数を絞り、解決事例をコツコツ投稿する方法が合理的です。解決事例の記事を増やすことで、サイト全体の基礎的なSEOパワーが向上します。その結果、少ない数の上位表示を狙った記事がより効果的に評価されやすくなります。
上位表示させる記事と解決事例の記事、それぞれの役割を理解し、バランス良く取り組むことで、効率的にSEO対策を進めることができます。
解決事例が少ない場合は「モデル事例」の活用がオススメ
新人士業の場合、開業直後で実際の解決事例がまだ少ないこともあります。このような場合には、「モデル事例」を活用して解決事例を作成するのがおすすめです。モデル事例とは、これから対応可能な案件を想定し、それを具体的に示すものです。
モデル事例のメリット
モデル事例を作成することで、以下のようなメリットが得られます:
- 業務の幅をアピールできる:具体的な事例を提示することで、依頼者が「この士業者に相談すれば大丈夫だ」と感じやすくなります。
- ターゲットキーワードを効果的に活用できる:狙ったキーワードを含むモデル事例を作ることで、SEO対策としても活用できます。
- 実績が増えるまでの補完策になる:解決事例が少ない間でも、モデル事例を継続的に投稿することで、ホームページのコンテンツを充実させることが可能です。
モデル事例の作成方法
モデル事例を作成する際には、以下のポイントを意識してください:
- 業務内容に関連する具体的な問題を設定する
あなたが解決できる業務を基に、想定される依頼内容を具体的に示します。たとえば、「相続登記で必要な書類が揃わない場合の対応」「飲食店の営業許可取得サポート」などです。 - 解決方法を丁寧に説明する
想定される問題に対し、どのように解決できるかを具体的に書きます。必要な手続き、書類、対応プロセスを記載することで、読者の理解を深めることができます。 - 「よくある質問」と組み合わせる
モデル事例に関連するよくある質問を追加で記載すると、読者にとってさらに信頼感のあるコンテンツになります。 - 実際の依頼につなげる工夫をする
モデル事例を作成する際には、「このようなケースでお困りの場合は、ぜひご相談ください」といった一言を入れることで、問い合わせにつながりやすくなります。
モデル事例の活用例
例1: 「相続登記が進まない場合の手続き方法(東京都港区)」
依頼者の悩み:「必要書類が揃わず、相続登記が進まない」
解決方法:書類収集の流れや必要な手続きについて士業が具体的にサポート。
例2: 「建設業許可の申請サポート(大阪市中央区)」
依頼者の悩み:「許可申請にどのような書類が必要かわからない」
解決方法:提出書類の作成サポートや申請フローを詳しく解説。
モデル事例を作成する際の注意点
モデル事例を作成する際は、あくまで「想定の事例」であることを明確にすることが大切です。依頼者が実際の事例と誤解しないように、記事内で「この事例はモデルケースです」と記載すると良いでしょう。
実際に対応していない事例を、さも対応したかのように誤認させることは「虚偽」になりますので、十分に注意してください。
解決事例を投稿したSEO対策で注意すべき点
解決事例を活用したSEO対策は、手軽で効果的ですが、注意すべきポイントを押さえておかないと期待通りの成果を得られないこともあります。以下に具体的な注意点を挙げます。
1. 同じような内容の記事を量産しない
解決事例の記事は、特定の業務に偏りがちです。同じ内容の記事を繰り返し投稿すると、検索エンジンに「重複コンテンツ」と見なされ、SEO評価が下がる可能性があります。同じ業務でも、地域や依頼者の背景、解決までのプロセスを変えて個別性を持たせることが重要です。
2. 不自然にキーワードを詰め込みすぎない
SEOを意識するあまり、解決事例の記事にキーワードを不自然に詰め込むと、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。キーワードは、タイトルや見出し、本文の中に自然に盛り込むことを意識しましょう。
3. 個人情報に十分注意する
解決事例では、依頼者の具体的な状況を書くことがSEOに役立つ一方で、個人情報の取り扱いには注意が必要です。地名や属性を簡潔に記載する場合でも、依頼者が特定されないよう十分に配慮しましょう。必要であれば、依頼者の同意を得た上で投稿することも検討してください。
4. 記事同士のリンクを工夫する
解決事例の記事を他の記事やサービスページにリンクさせることで、サイト内の回遊率を高めることができます。しかし、無関係な記事にリンクを貼りすぎると、読者にとって不自然に感じられる場合があります。リンクはあくまで読者の利便性を考えて設置しましょう。
まとめ
士業のホームページで効率的にSEO対策を行うためには、記事の役割を分けて考えることが重要です。特に、「上位表示を狙う記事」と「解決事例の投稿」という2つの柱を使い分けることで、負担を軽減しつつ、効果的にサイト全体のSEOパワーを高めることができます。
上位表示を狙う記事は重要ですが、質の高い記事を継続的に作るには大きな時間と労力が必要です。そのため、数を絞り、的確に狙うことが合理的です。一方で、日々の業務で生まれる「解決事例」を記事化することで、無理なくコンテンツを増やし、サイトの信頼性と検索エンジンからの評価を向上させることができます。
解決事例を効率的に投稿するには、業務の流れに組み込む仕組み作りが大切です。また、キーワードを意識したタイトル付けや構成を工夫すれば、SEO対策としてさらに効果を高められるでしょう。
士業の方が「SEO対策は大変そう」と感じるのは当然ですが、今回ご紹介した方法を活用すれば、日々の業務を生かしながら無理なく継続できます。ぜひ、「解決事例」を活用した投稿を始めてみてください。それが、あなたのホームページの集客力を高める第一歩になります。
よくある質問
Q
解決事例の記事はどのくらいの頻度で投稿すれば良いですか?
解決事例の記事は、月に1〜2回の投稿を目安に始めるのがおすすめです。頻度は無理のない範囲で構いませんが、継続性が最も重要です。検索エンジンは更新頻度の高いサイトを評価する傾向があるため、一定のペースで新しい記事を投稿することでSEO対策として効果が高まります。
Q
解決事例の記事に具体的な地名を入れるメリットは何ですか?
解決事例に地名を含めることで、地域の顧客が検索した際にヒットしやすくなります。たとえば、「相続登記 事例 東京都練馬区」のように地名を入れると、その地域での検索結果に優先的に表示される可能性が高まります。士業は地域密着型の業務が多いため、地名を意識した記事作りが効果的です。
Q
解決事例をブログ形式で投稿する場合の注意点はありますか?
ブログ形式で解決事例を投稿する際には、以下の点に注意してください:
- 記事のタイトルにキーワードを入れる:検索意図に合ったタイトルを設定します。
- 情報を簡潔にまとめる:読者が短時間で内容を理解できるよう、わかりやすく書きます。
- 画像を活用する:記事の中に関連する写真や図を入れることで、視覚的な理解を助け、記事の質を高めます。
Q
解決事例の記事を投稿する際、どんなキーワードを選べば良いですか?
解決事例の記事では、実際の依頼内容に関連した具体的なキーワードを選ぶことが大切です。たとえば、「会社設立 福岡市」「相続登記 遺言書なし」など、依頼者の検索意図を反映したキーワードが効果的です。また、「地名+業務内容」や「問題+解決策」の形にすると、検索エンジンに評価されやすくなります。
Q
解決事例を記事化する際、何を最優先で書けば良いですか?
解決事例では、「依頼者の悩み」と「その解決方法」を最優先で伝えるべきです。具体的には、「相続税の申告期限が迫っていた」「営業許可の取得に必要な書類がわからなかった」といった課題を説明し、士業の対応でどのように解決したかを分かりやすく書きます。読者にとって、解決策が明確であることが記事の価値を高めます。
Q
解決事例を投稿する際、どのくらいの情報を公開すれば良いですか?
解決事例の記事では、依頼者の個人情報を守りつつ、具体性を持たせることがポイントです。たとえば、「40代男性(東京都)」「飲食業経営の女性(大阪府)」のように、依頼者の属性や地域を簡潔に示すと読者に親近感を与えられます。また、問題や解決方法の詳細を丁寧に書くことで、記事の信頼性とSEO効果が高まります。
Q
解決事例の内容が同じようなケースばかりでも問題ありませんか?
解決事例が似た内容であっても問題ありません。同じ業務内容でも、地域や依頼者の背景が異なれば、十分に新しい記事としての価値があります。さらに、タイトルや本文に使用するキーワードを変えることで、異なる検索ニーズに対応することも可能です。
Q
解決事例を使ったSEOで、他社との差別化を図る方法はありますか?
他社との差別化を図るには、解決事例に「専門的な視点」や「オリジナルの工夫」を加えることが重要です。たとえば、対応のスピードや成功事例の具体性を強調したり、依頼者の声やアンケート結果を掲載することで、信頼感を高められます。また、地域に密着した事例を増やすことで、地元の検索ユーザーから選ばれやすくなります。
士業Web戦略のご相談なら
株式会社グットアップは士業事務所のWeb戦略専門のコンサルティング会社です。弁護士・法律事務所、司法書士、行政書士、税理士・会計事務所、社会保険労務士の支援実績が豊富。継続的に仕事の依頼が来るWeb集客の仕組み構築をサポートします。お困りの方はまずは無料相談にお申込みください。